赤ちゃんの頭の形、ふとした瞬間に気になりますよね。
「うちの子、向きグセがあるな…」「なんとなく後頭部が平らかも…?」
そんな風に感じたことはありませんか?
赤ちゃんの頭はとても柔らかく、まだ骨と骨の間に隙間があるため、長時間同じ体勢で寝ていたり、左右どちらかばかりを向いていたりすると、簡単に形が変わってしまいます。
こうした“絶壁頭”を予防・ケアするために注目されているのが、「絶壁防止枕」。
でも、実際に買おうと思って調べてみると、
- 「いつから使えばいいの?」
- 「本当に効果があるの?」
- 「危なくないの?」
と、いろいろな疑問が湧いてくるものです。
この記事では、絶壁頭の原因や影響、絶壁防止枕を使い始める時期、安全に使うポイントなどを、わかりやすくご紹介します。
大切な赤ちゃんのために、親としてできることを一緒に確認していきましょう。
絶壁頭とは?赤ちゃんに多いその原因と影響
絶壁頭の特徴とは?
「絶壁頭」とは、頭の後ろが平らな形になってしまう状態のこと。
専門的には「短頭症(たんとうしょう)」や「斜頭症(しゃとうしょう)」と呼ばれることもあります。
赤ちゃんの頭蓋骨は、生まれたばかりの頃はまだ完全にくっついておらず、柔らかくて変形しやすい状態です。
外からの圧や、長時間同じ方向で寝ることによって、少しずつ頭の形が偏っていくことがあります。
なぜ絶壁になってしまうの?
原因はさまざまですが、よくあるパターンは以下の通りです。
- 向きグセによるもの
赤ちゃんがいつも右向き、あるいは左向きばかりで寝ていると、そちら側の頭に圧がかかって平らになりやすくなります。 - 仰向けでの長時間の睡眠
仰向け寝はSIDS(乳幼児突然死症候群)予防の観点から推奨されていますが、その結果、後頭部に圧がかかりやすくなり、絶壁になってしまうことがあります。 - 首の筋肉の発達がアンバランス
斜頸などの影響で、赤ちゃんが首を左右に動かしにくくなり、結果的に片方ばかりを向いてしまうケースもあります。
絶壁のままだとどうなる?
発育や知能に直接的な影響があるわけではありませんが、見た目の問題で将来コンプレックスになることも。
髪型が決まらなかったり、メガネやヘッドフォンがフィットしづらくなることもあるようです。
また、重度の場合は「ヘルメット治療」と呼ばれる方法で矯正が必要になるケースもあり、費用が数十万円かかることも。
できるだけ早いうちに予防やケアをしておくのが理想です。
絶壁防止枕はいつから使える?月齢ごとの適切なタイミングとは
新生児期に使ってもいいの?
最近では「新生児から使える」と記載されている絶壁防止枕も販売されていますが、すべての赤ちゃんに安全とは限りません。
新生児(生後0~1ヶ月頃)はまだ首も座っておらず、自分で頭の向きを変えることもできません。
そのため、誤って顔が沈んでしまうと窒息のリスクもあります。
ですので、基本的には生後2~3ヶ月頃から使用を検討するのが安全です!
月齢別の使用目安
- 生後0〜1ヶ月:使用は慎重に!
首が座っていない時期は、特に慎重な判断が必要です。
ベッドのマットレス自体に傾斜をつけるなど、枕に頼らない工夫の方が安心です。 - 生後2〜4ヶ月:最初の導入時期としておすすめ
この頃から少しずつ首の筋肉が発達し、頭の向きを変えられるようになります。
向きグセが出始める時期でもあるため、絶壁予防を始めるには最適なタイミングです。 - 生後5〜6ヶ月以降:寝返りが始まったら注意が必要
この頃になると寝返りが活発になるため、枕がズレたり顔がうつ伏せになったりしないように注意が必要。
枕の使用をやめるか、より薄いタイプに変えるのもひとつの選択肢です。
医師に相談するのも大切
もし赤ちゃんの頭の形が明らかに左右非対称だったり、絶壁が気になるようであれば、小児科や助産師さんに相談してみましょう。
家庭での対策だけでは難しい場合、専門の治療(ヘルメット治療など)を勧められることもあります。
安全に使うために知っておきたい!枕選びのポイントと注意点
絶壁防止枕の選び方
いざ枕を選ぼうと思っても、種類が多くて迷ってしまいますよね。
以下のポイントを参考に、安全で効果的なものを選びましょう。
- 通気性重視!蒸れにくい素材を選ぶ
メッシュやガーゼ素材など、通気性の良い素材は赤ちゃんにぴったり。
汗っかきな時期でも安心です。 - 高さ・硬さのバランスが良いものを
高すぎたり、ふわふわすぎる枕は赤ちゃんの首や呼吸の妨げになります。
自然な凹みがある形状記憶型や低反発タイプが人気です。 - 清潔を保てることが大事
吐き戻しやよだれなどで汚れやすい赤ちゃんの寝具。
丸洗い可能なものや、カバーが外せるものが便利です。 - 月齢に合ったサイズと形状を選ぶ
成長に合わせて枕を見直すことも大切です。
新生児用、乳児用など段階に応じて商品を選ぶとよいでしょう。
使用上の注意点
- 枕だけに頼らず、生活習慣も見直そう
授乳や抱っこをするときに、いつもと逆の腕で抱く、向かい側から声をかけるなどして、左右バランスよく刺激を与えることも大切です。 - 就寝中はこまめにチェック
枕がズレていないか、赤ちゃんの顔が埋もれていないかなど、目を離さずに見守ることも忘れずに。 - 寝返りが激しくなったら使い方を再考
生後6ヶ月以降で寝返りが頻繁になると、枕の位置がずれやすく、逆にリスクになることもあります。
この場合は枕を外し、柔らかいマットなどでサポートする方が安全な場合もあります。
まとめ
赤ちゃんの頭の形は、成長とともにある程度自然に整っていくこともあります。
とはいえ、向きグセが強かったり、明らかに平らになっている場合には、早めに対策をしておくことで、将来のコンプレックスを減らしてあげることもできるかもしれません。
絶壁防止枕は、そのためのサポートアイテムのひとつ。
大切なのは、「いつから使えるか」だけでなく、「赤ちゃんにとって安全か」「今の発達に合っているか」をしっかり見極めてあげることです!
そして、困ったときや不安なときには、ひとりで抱え込まずに医師や助産師に相談することも忘れないでください。
赤ちゃんの健やかな成長を、無理のない範囲でサポートしていきましょうね。
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